皆様導入の方法は十人十色ありますが、これは管理人、上手の方法になります。
生体導入時は参考にされてみてください。
~生体到着前に生体を入れる容器や準備をしましょう。~
■熱湯および塩素、オゾン水などで殺菌されたM~Lサイズのプラケースが検疫水槽となり、次世代の子供を採取するまでは最適です。
Mプラケース:~2ペア:W231×D156×H151mm:水容量:3リットル
Lプラケース:3ペア~W299×D192×H201mm:水容量:7リットル
・熱湯は器具が破損しない温度になります。最高な方法ではありませんが、ベターな方法です。
・塩素は界面活性剤の入っていないものを使用し、消毒後は充分に洗い流すとともに不安でしたら塩素除去のカルキ抜きを使ってください。
・魚体への安全性の上で推奨するのはオゾン水です。1分でウイルス~バクテリアからを破壊し、20分で元の水になるためリスクが低く高い殺菌力も期待できます。私は腐食しやすいものに関してはこれを使っています。
※消毒をしていない既存の水槽に購入されたグッピーを直接投入するのは、どこのグッピーであれオススメ致しません。
しかしながら、然るべき対処ができる方はその限りではありません。
■輸送時にはそれ相応のストレスが掛かっており、免疫力が低下している可能性があります。
普段は不顕性感染であっても免疫力が低下している場合、日和見的に感染することも考えられます。
また、種々の感染症は顕在化していな時は「目に見えない」ので ”存在しているのではないか?”と想定して
対応するのが正解かもしれません。
■症状としては、カラムナリス症やエロモナス症に類似しますが、胸・尾鰭が動かなくなり、クネクネと泳ぎだし、尾びれがバサバサに穴があいたり、尾筒のところに皮下出血が見られるなどの症状を呈し、体力のない個体は数日中には亡くなっていくこともあります。
ですので、どうか新たなグッピーの導入時には充分注意して、接してください。
それがグッピーを飼う肝の一つです。
■水草に関しては、導入時は不要ですが、どうしても使いたい場合は枯れる覚悟で熱湯でさっと湯引きするなどをオススメします。
我が家ではこれもオゾン水に浸漬することで殺菌しています。
ラムズなどの貝類も水草と同様です。
ラムズに関しては何度もオゾン水を数日に分けて行いできる限り病原体を排除する方針でトリートメントしています。
■プラケースの環境ですと基本的に消毒された水草と貝類の止水飼育で子供を採っているのですが、
Lサイズのプラケースで飼育する場合はエアレーションも実施しています。
■基本的には検疫の観点からベアタンクにて飼育しており、フィルターは自作の投げ込みフィルターになります。
スポンジフィルターはその後の殺菌の点から推奨しません。
自作の投げ込みフィルターの作成方法ですが、
①プラスチックのカップの下部側方に数mm台の穴を無数に開けます。
②重しとして少量の大磯(これも消毒済)を入れ上にウールマットを詰めます。
③カップの上方はフタもしていませんので、そこにエアチューブを差し込み簡易的なフィルターを作成しています。
④なければ消毒がしっかりとできるロカボーイなど小型のものなどでもよいかと思います。
■水に関して季節によって水道局が定める塩素濃度はマチマチですが、我が家ではスタンダードの熱帯魚用浄水器のみ使用しています。
・移動時や到着時、網などにより魚体に見えない傷がついたかもしれない場合は粘膜保護剤を投与することもあります。
・バクテリアの添加はしませんので水が安定する3週間ぐらいまでは毎日1/3は最低水替えしておきます。
・水が白濁せず、少しこなれたようになるようでしたら徐々に水替えの頻度を減らしていきます。
・肝心なことはよく観察して気になったら少量でも水替えです。
■グッピーが到着したら。。。
・温室であれば温室内にグッピーの入った袋を置いておけばよいですが、
ヒーターを用いている場合は、温度を合わせるために水槽に浮かべます。
私個人は点滴式の水合わせは行いません。
これは皆様のお考えでお願いします。
※一番注意していただきたいのは、袋に入っていた水を水槽やプラケースに極力入れないことです。
是非自分の家の水を大切にしてください。
・私の方法は何かプラケースなどの簡易的な容器に魚と到着してきた水を入れ、自分の家の水を合わせてそれを頻回
捨てて、水を入れてを繰り返すものです。6回以上すれば理論上は限りなく自分の家の水になります。
そこで用意していた新たな飼育プラケースへと魚だけ移します。
この入れ替え時は産卵箱の上の蓋を利用し、ガードしつつ水を入れ替えます。
大事なことは極力魚体に傷がつかないようにすることです。
網は使わないほうが魚が傷つきません。
■到着後の餌に関しては到着した日の夕方以降に少量だけブラインのみ与えると良いかと思います。
これもひとそれぞれですが、これはあくまで早くともという例になります。
以上がグッピーご購入後の流れになります。
最初の導入時が一番大切なので、長くなってしまいましたがご一読いただきありがとうございました。
■調子を崩した時のトリートメントとして塩を用いますが、人でたとえると点滴のようなイメージです。
魚の浸透圧は0.5%のNaClと言われていますから、1Lあたり5gの塩を投入します。
調子をさらに崩した場合は1Lあたり8gの食塩を投入します。
水温は22℃以下とし、個体の興奮と代謝を押さえます。
給餌は調子が悪ければ上げないようにしましょう。